海やまのあひだとは? わかりやすく解説

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うみやまのあいだ〔うみやまのあひだ〕【海やまのあひだ】

読み方:うみやまのあいだ

釈迢空(しゃくちょうくう)(折口信夫)の自撰歌集大正14年1925)刊。明治37年1904)頃から大正14年1925)までの作品収める


海やまのあひだ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/29 05:48 UTC 版)

海やまのあひだ』(うみやまのあいだ)は、日本歌人釈迢空の最初の個人歌集。276頁、歌数691首。1925年5月30日改造社より出版。

第一歌集。民俗探訪の旅で出会った人や風物を、「ひそけさ」「かそけさ」といった古語を援用してうたい、形式も句読点や字あけを用いた独特のスタイルによった。

概要

歌集名「海やまのあひだ」は、日本のや村々、そこに暮らす人々の生活、人生を含意する[1]1904年から1925年までの作品が収録されている。歌の表記に一字空け句読点ダッシュを用いているところが独特である。「かそけさ」「さびしさ」「ひそけさ」という語が頻出し、歌集の内容を特徴付けている。しばしば引用される歌に次のようなものがある。

  • たびごゝろもろくなり来ぬ。志摩のはて 安乗の崎に、灯の明り見ゆ
  • 葛の花 踏みしだかれて、色あたらし。この山道を行きし人あり
  • 人も 馬も 道ゆきつかれ死にゝけり。旅寝かさなるほどのかそけさ
  • 谷々に、家居ちりぼひ ひそけさよ。山の木の間に息づく。われは

評価

上記の「葛の花~」の歌について、土岐善麿は「最もすぐれた作品のひとつ」と讃え、「感性の鋭さ、声調の適整、静寂、孤独における生命の親しさ」を指摘した。しかし、句読点を用いる表記法は、同調する歌人がほとんど現れていない[2]

脚注

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  1. ^ 長谷川政春、和歌文学大系30『海やまのあひだ/鹿鳴集』
  2. ^ 石内徹『釈迢空:人と文学』大空社、1995年7月12日



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