海における回遊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 06:30 UTC 版)
大規模な回遊を行う海生生物は、クジラ、イルカ、マグロ、カツオ、カジキ、サバ、サンマ、イワシ、ニシンなどがいる。これらは高い遊泳能力を備え、餌の発生、水温の変化、繁殖期などの条件に合わせて夏には高緯度地方へ、冬には低緯度地方へという回遊を繰り返す。 たとえば北太平洋のザトウクジラは、夏にはベーリング海周辺まで北上し、冬にはバハ・カリフォルニア半島やハワイ、日本の南西諸島まで南下する。夏のベーリング海では日照時間が長くなってプランクトンが大発生し、オキアミや魚類も増加するため、ザトウクジラはこれらの餌を求めて北上する。また、冬にやってくる熱帯の海では繁殖を行う。
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