流星電波観測とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 自然科学 > 計測 > 観測 > 流星電波観測の意味・解説 

流星電波観測

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/12 09:04 UTC 版)

流星電波観測(りゅうせいでんぱかんそく)には、前方散乱による流星電波観測(現在日本で主流になっているHROや海外で行われているFM放送局を利用したFRO、TV放送のFM音声を利用したTROなど)と、後方散乱による流星電波観測(昔から世界中で行われてきたレーダー観測)がある。

前方散乱・後方散乱を使う電波観測の違い

  • 前方散乱による電波観測

送信電波が流星の電離柱に斜めに入射して、入射角=反射角で散乱される。送信している送信局と受信局が異なる位置になる。つまり、電離柱に対する入射角で受信地が決まる。

  • 後方散乱による電波観測

電波を送信して自ら受信する送信局と受信局が同じになる。この観測では電離柱に対して垂直に当たることが条件。電波を発信してから、その電波が戻ってくるまでの時間を測定することによって、その物体への距離を測定することができる。

電波観測の種類

電波観測の目的

  • 昼間も流星観測をする。
  • 天候に左右されず、確実に流星を捉える。
  • 突然出現した場合に対応する。

長所

  • 天候・時間帯に関係なく観測できる。
  • パソコンで24時間体制で観測ができる。
  • 機材が軽量で持ち運びしやすい。

短所

歴史

  • 1970年代 日本の苧側正明JA5EMMがアマチュア無線の50MHz帯を利用した流星電波計数観測を始める。(1970年)。 鈴木和博がFM放送局の電波を利用した流星電波観測を発表(1971年)。FM放送局の電波を利用した流星電波観測が始まる。
  • 1990年代 FM放送局ミニFM放送局の増加により、FM放送局を利用した流星電波観測が困難な状況になってくる。アマチュア無線を利用した流星電波観測の試験が90年代半ばに盛んになり90年代終わりごろには流星電波観測の定番として確立。
  • 1998年2001年 しし座流星群をきっかけに、高校大学、アマチュア無線家にも広まる。現在は日本でおそらく100地点近くが観測していると思われる。
  • 2002年 28MHz帯を使用した観測が行われるようになる。(2002年しし座流星群の観測が目的)

関連項目

外部リンク





流星電波観測と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「流星電波観測」の関連用語

流星電波観測のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



流星電波観測のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの流星電波観測 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS