活性型/不活性型構造の安定化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 05:22 UTC 版)
「アロステリック調節因子」の記事における「活性型/不活性型構造の安定化」の解説
調節因子は、作動物質の結合に影響を与えずとも、受容体を直接制御することが出来る。結合した受容体の構造を安定化させるのと同様に、この機序で作用する調節因子は、活性状態または不活性状態の構造を安定化させる。これにより、受容体が安定化した状態に留まる確率が高まり、それに応じて受容体の活性を上昇または低下させることが出来る。カルシウム感知受容体はこの一例であり、pHが調節因子となっている。pHが低いと不活性状態の安定性が増し、受容体の感度が低下する。これは、pHの調整に伴う電荷の変化が、不活性化に有利な構造変化を受容体に齎すからだと推測される。
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