水質浄化に関して
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/05 15:37 UTC 版)
このような摂食方法を取るものは、水に触れる部分で常に微粒子を吸着させ、自動的にそれを口元まで運んでいる。通常の水域では餌量はそれほど多くないから、そうやって吸着した餌を食べるだけである。しかし水中のプランクトンやデトリタスの量が多すぎる場合、必要量以上のものも粘液で固められて口元まで送られるが、これはそのまま放出してしまう。そうすると、粘液で固められた微粒子の固まりは、一見は糞のような固まりとして排出されるので、これを偽糞(ぎふん)という。 普通の水域では、餌粒子の量は多くないので、このような動物は、常に多量の海水を出し入れすることになる。例えば、カキは一時間当たり30-40リットルの水を鰓に送り届けている。そして余分な餌粒子は偽糞として放出する。つまり、それだけの量の海水中から微粒子をかき集めて固形化している訳である。したがって、二枚貝類は水の浄化に対して大きな働きを持っている。
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