気温としての有効温度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/23 15:55 UTC 版)
有効温度(ET、英: effective temperature)は、温熱4要素のうち、放射熱を除く「気温」「湿度」「風速」で快適さを表す指標のことである。温度感覚、実感温度、実効温度などとも呼ばれている。 現在の気温・湿度・風速における感覚が、湿度100%・風速0 m/sにおいてどの気温に相当するかを表したものである。 修正有効温度(CET, corrected effective temperature) 気温、湿度、風速に加え、放射の影響も考慮した、人が感じる暑さ、寒さの感覚を表す指標である。放射はグローブ温度計を測定し求める。夏期の快適な範囲は、22~23 CET、冬期は18~20 CETとされている。 新有効温度(ET*, new effective temperature) 温熱4要素を室内環境の要素としこれに人間側の要素として作業量、着衣量を加えたもの。有効温度は湿度100%を基準にしているが、新有効温度は湿度50%を基準にしている。風速は0 m/sを基準としている。 標準新有効温度(SET*, standard new effective temperature) 温熱4要素に加え作業量、着衣量も考慮した指標である。新有効温度:ET*が任意の作業量、着衣量で個々に算出され、同一の作業量、着衣量の時だけしか快適度を比較出来ない。これに対し、標準新有効温度:SET*は、相対湿度50%、椅子に座った状態、着衣量0.6 clo、風速0 m/sの状態に標準化して、異なる作業量、着衣量の時にもそれぞれの快適度を比較出来る。
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