毒物としての利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 07:37 UTC 版)
「石見銀山」は当時の殺鼠剤、いわゆるねずみ捕りの販売名であり、時代劇でもお馴染みの毒薬として登場するが、その実体は亜ヒ酸である。「石見銀山ねずみ捕り」とも呼ばれる。江戸庶民に広く利用されていたため、毒殺の手段としても利用された。 16世紀頃からヨーロッパでも毒殺に利用された。無味無臭で水溶性が高く、検出する手段がなかったため、ワインやビールに混入して飲ませることで、当時としては完全犯罪に近い犯行を可能にした。 フランスなどでは、遺産相続に絡む係争でしばしば用いられたため「遺産相続毒」などとも呼ばれた。ナポレオンも亜ヒ酸によるヒ素中毒で死亡したと言われている。 詳細は「ヒ素中毒」を参照
※この「毒物としての利用」の解説は、「三酸化二ヒ素」の解説の一部です。
「毒物としての利用」を含む「三酸化二ヒ素」の記事については、「三酸化二ヒ素」の概要を参照ください。
- 毒物としての利用のページへのリンク