殷観とは? わかりやすく解説

殷観

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/10 00:43 UTC 版)

殷観(いん かん、? - ?)は、中国後漢末期から三国時代にかけての人物。字は孔休。劉備に仕えた。『三国志』蜀志楊戯伝注引『季漢輔臣賛』に記述がある。

事蹟

赤壁の戦いの後、劉備は孫権の妹を娶り、孫権の支援で荊州の主となった。殷観は劉備から荊州の主簿に取り立てられている。

その後、孫権が劉備に対し、益州を協力して攻撃することを持ちかけてきた。劉備陣営ではこの提案に乗るべきだという意見もあった。しかし殷観は、孫権軍の先駆けとなって益州を攻撃するよりも、孫権への態度を曖昧にした上で、独力で益州を攻め取るべきだと意見した。劉備は殷観の提案に従い、孫権の益州攻撃に賛成しつつも「今は荊州を得たばかりであり、準備ができていない」と返答し、孫権に益州共同攻撃を断念させた。

後、荊州別駕に昇進した。

『季漢輔臣賛』には、才能をもって広く志を伸ばし、荊州の地の優れた人物だったと評されている。

小説『三国志演義』には登場しない。

参考資料


殷観(いん かん、字・孔休)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 06:12 UTC 版)

蒼天航路」の記事における「殷観(いん かん、字・孔休)」の解説

劉表の臣。赤壁の戦い後の孫劉同盟締結時の会談登場荊州返還強硬に主張し劉備一喝される。

※この「殷観(いん かん、字・孔休)」の解説は、「蒼天航路」の解説の一部です。
「殷観(いん かん、字・孔休)」を含む「蒼天航路」の記事については、「蒼天航路」の概要を参照ください。

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