樋口恵子 (政治家)とは? わかりやすく解説

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樋口恵子 (政治家)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/09 16:01 UTC 版)

ひぐち けいこ
樋口 恵子
生誕1951年(71 - 72歳)
高知県安芸市
死没2023年9月15日
出身校高千穂商科大学
職業政治家町田市の元市議会議員)
全国自立生活センター協議会(JIL)の設立者の1人、元代表
NPO法人障害者自立生活センター「土佐の太平洋高気圧」理事長。
配偶者近藤秀夫[注釈 1]

樋口 恵子(ひぐち けいこ、1951年 - 2023年9月15日)は日本の政治家、障害者運動社会活動家著作家である。

来歴

1951年、高知県安芸市生まれ。1歳半で脊椎カリエスを罹患し、中学時代は寝たきり状態の中で施設での生活を体験する。安芸高校の商業科を卒業。このころ、後のパートナーである近藤秀夫に出会う。

1972年、近藤と結婚した。埼玉県へ移り、近藤と生活しつつ高千穂商科大学会計学を専攻する。卒業後は東京都町田市で障害者の訪問介護事業に携わる。

1984年、ダスキンの「障害者リーダー育成海外研修派遣事業」の研修生としてアメリカにわたる。カリフォルニア州バークレー自立生活センター身体障害者知的障害者の当事者運動を学ぶ。

帰国後の1986年、東京都八王子市のヒューマンケア協会の設立に参加。ヒューマンケア協会は日本の自立生活運動の草分けの団体である。同年にはDPI女性障害者ネットワークの立ち上げにも参加した。1989年、東京都町田市で自立生活センターの町田ヒューマンネットワークの創設に加わり、1991年、全国自立生活センター協議会(JIL)の立ち上げに参加して副代表に就任した。

1994年、町田市議会議員になる(無所属)。町田市初の女性の障害者議員となり、1期務めた。1995年には全国自立生活センター協議会の代表に就任。

2001年には民主党から第19回参議院議員通常選挙の全国比例区へ立候補するも落選する。同年、厚生労働省設置の「障害者ケアマネジメント体制整備検討委員会」の委員として活動した。

2007年、都知事選に挑戦した浅野史郎、参議院選に挑戦した金政玉の支援活動を行う。同年、安芸市に転居。

2011年、安芸市でNPO法人障害者自立生活センター「土佐の太平洋高気圧」を近藤と共に設立して理事長に。ヘルパー事業所「ヒューマンケア・安芸」も設立した。現在も安芸市に在住している[1]

2023年9月15日、死去。享年72。現代書館が報じた[2]

なお、評論家の樋口恵子とは同姓同名の別人。

出典[3][4]

著書

  • 「エンジョイ自立生活 障害を最高の恵みとして」(現代書館、1997年)ISBN 9784768434086
  • 全国自立生活センター協議会 (編集)「自立生活運動と障害文化―当事者からの福祉論」(現代書館、2001年)に寄稿[5]ISBN 9784768434260
  • 「父83歳、ボケからの生還」(現代書館、2004年)ISBN 9784768434390

脚注

注釈

  1. ^ 脊髄損傷者で、1964年東京パラリンピックに出場した車いすバスケットボールの選手。町田市役所の職員。車椅子に乗ったケースワーカーとして長年活動した。1991年、国際障害者年日本推進協議会の結成に参加。1996年、「障害者生活支援事業 全国連絡協議会」を設立。2000年、町田市介護保険認定審査会委員。2011年、高知県でNPO法人障害者自立生活センター「土佐の太平洋高気圧」を設立して副理事長に就任。

出典

参考文献

  • 立岩真也安積純子・岡原正幸・尾中文哉「生の技法――家と施設を出て暮らす障害者の社会学」藤原書店、のち生活書院 1990年

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