植物の枯死・徒長・異常成長
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 08:34 UTC 版)
前述のように、地中に菌輪が形成されるとその上層の草が枯死し、それによって菌輪の存在が認識される事もある。これは、菌糸が草の根の表面を覆ってしまい、草が乾燥に耐えられなくなってしまうなどの理由による(菌の種類によっては、菌糸の表面に疎水性の物質を分泌するため)。他にも、菌類が土中の窒素源などの養分を使い果たしてしまうために草が変色する場合もある。 菌類の中には植物ホルモンの一種であるジベレリンを産生する種もあり、この場合は逆に菌輪の周囲の植物の生育が異常によくなる現象が見られる。しばしば菌輪を形成する性質を持つコムラサキシメジから発見された2-アザヒポキサンチン(2-Azahypoxanthine,構造)にも、植物の成長を促す性質があり、植物の成長促進剤として期待されている。
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