森のガラス工房エムスバッハシュルフト
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「グラースヒュッテン (タウヌス)」の記事における「森のガラス工房エムスバッハシュルフト」の解説
森のガラス工房エムスバッハシュルフトの跡はエムスバッハ川の峡谷状の谷にある。ガラス工房は広さ約 300 m2 で、中央炉と4つの副炉からなる。成立は1450年頃とされている。2000年に考古学者ペーター・シュテップーンの学術指導の下で発掘調査が行われた。翌2001年に観察目的で現状保存がなされた。 最大の炉は北側にあり (約 7 × 4 m)、窓状の開口部がいくつも開いていた。内部には約 1.7 × 0.6 m の壺台があり、融解ガラスを入れた粘土製のガラス壺が2から3個置かれており、開口部からガラス職人がガラスを採取した。残りの炉では器がゆっくりと冷却されたり、原料が乾燥されたりしていた。また、板ガラス製造のための伸展炉もあった。ガラス作りのためには中央炉の温度は1200℃が必要であった。残りの冷却炉は400℃程度であった。熱源はブナの薪が用いられた。 集落からガラス工房まで「ヴァルトグラスヴェーク」が通っている。この遊歩道はガラス作品に縁取られており、ガラスをテーマとしている。
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