梅原半二とは? わかりやすく解説

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梅原半二

(梅原トモ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/11 08:43 UTC 版)

うめはら はんじ

梅原 半二
『トヨタ技報』第4巻第1号(1963年)掲載肖像
生誕 1903年5月24日[1]
日本 愛知県知多郡内海町(現南知多町[2]
死没 (1989-05-23) 1989年5月23日(85歳没)[3]
出身校 東北帝国大学工学部機械工学科[注 1]
職業
肩書き
配偶者 梅原 トモ[1]
子供 梅原 猛(長男)[1]
受賞 デミング賞(1960年)
栄誉
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梅原 半二(うめはら はんじ、1903年5月24日[1] - 1989年5月23日[3])は、日本自動車技術者。元豊田中央研究所代表取締役所長を務めた。

経歴

愛知県知多郡内海町(現南知多町)生まれ[2]。味噌醤油醸造業米沢屋を営む名家で兄は町長を務めた[2][4]愛知県第一中学校(現愛知県立旭丘高等学校)第4学年を修了し、第八高等学校卒業後、東北帝国大学工学部機械工学科に進学するが結核患い休学となる。その後東北帝国大学講師を辞し、妻が経営するバーのマスターを務めていたが、1936年に豊田自動織機製作所に入社し、自動車部嘱託技師となる[4]。1945年東北帝国大学工学博士[5]。1950年からトヨタ自動車工業取締役を務め[2]。初代トヨタ・クラウン、初代トヨタ・コロナの開発指揮を行った。1960年トヨタ自動車工業常務取締役に昇格。品質管理部門等を統括し[2]デミング賞を受賞した[4]。1960年豊田中央研究所建設委員長。1967年豊田中央研究所代表取締役所長[2][4]。1974年、豊田中央研究所顧問[6]紫綬褒章受章[4]。1975年4月29日、勲三等瑞宝章受章[7]。1989年5月23日、心不全のため死去[3]。85歳没。

家族・人物

哲学者梅原猛は実子であるが、猛の実母である石川千代(半二が下宿していた魚問屋の娘)との間に大学在籍中に授かった子であり、梅原家が結婚に反対[4]。さらに2人は結核を患い、千代は間もなく死去[4]。猛は赤子の頃に半二の兄・梅原半兵衛に引き取られることとなった[4]。こののち遠藤トモと結婚したが、これが半二のトヨタ入りの遠縁となったとされている[4]

夫婦ともに日本中央競馬会(JRA)に登録していた馬主でもあった[8][9]勝負服の柄は紫、緑袖、トモは水色、白袖、桃鋸歯形。

主な所有馬

著書

  • 『純の中の不純』黎明書房 1974年
  • 『平凡の中の非凡』佼成出版社 1990年

脚注

注釈

  1. ^ 休学し、のち講師として復帰したものの辞任している。

出典

  1. ^ a b c d 『人事興信録』第25版 上 111頁
  2. ^ a b c d e f 梅原半二”. 中部産業遺産研究会. 2025年5月23日閲覧。
  3. ^ a b c 「梅原 半二氏(国際日本文化研究センター所長梅原猛氏の父)死去」読売新聞全国版・朝刊 1989年5月24日付 31頁
  4. ^ a b c d e f g h i 《技術なき工学は空虚である。工学なき技術は盲目である。》”. 東北大学ひと語録. 東北大学萩友会 -TOHOKU UNIVERSITY-. 2025年5月23日閲覧。
  5. ^ 熱交換器の研究”. NDLサーチ 国立国会図書館. 2025年5月23日閲覧。
  6. ^ 理事・監事・評議員の変遷”. トヨタ財団 The Toyota Foundation. 2025年5月23日閲覧。
  7. ^ トヨタ自動車(株)『創造限りなく : トヨタ自動車50年史. 資料集』(1987.11)”. 渋沢社史データベース. 2025年5月23日閲覧。
  8. ^ 梅原半二のプロフィール”. netkeiba.com. ネットドリーマーズ. 2025年7月11日閲覧。
  9. ^ 梅原トモのプロフィール”. netkeiba.com. ネットドリーマーズ. 2025年7月11日閲覧。
  10. ^ キタカミ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2025年7月9日閲覧。
  11. ^ タケノコマヨシ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2025年7月11日閲覧。



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