株絡みの疑惑
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 02:28 UTC 版)
モックには株絡みの疑惑が取り沙汰されている。 2006年12月27日の取締役会において、第三者割当増資を決議したと発表。割当先はIS投資事業有限責任組合(東京都中央区 代表・生田澄子)。同組合は2007年1月31日付で33,000株(発行価格1株=31,015円)、金額にして約10億円分の増資を引き受け、第二位の大株主(24.1%)に躍り出る事になった。この発表の時点で、同社は同組合が安定株主として株式を長期保有する予定との見通しを発表していた。だが、2007年3月16日に公表された大量保有報告書により、同組合が保有する株式の割合が24.1%から3.1%まで下がったことが明らかになった。その間モックには大量の売りがでて、株価は3か月前の半値近くまで落ちてしまった。 また2007年9月7日には、発行済株式の約30倍にも上る大量の新株予約権の発行を目的として、同年10月30日に既発行株式の10株を1株に併合し、さらに同発表時点で試算した併合後の理論株価(87,000円)を大幅に下回る、一株15,000円での第三者割当による新株予約権の発行を行うことを発表。これが予定通り実行されると既存株主の約8割が株主としての地位を失うことになるため、東京証券取引所では「流通市場に混乱をもたらす恐れがある」として異例の公表措置を行っている。このような既存株主の存在を無視するような同社の資本政策に対しては、専門家からも厳しい批判が相次いでいる。
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