松宮 仁一郎(まつみや じんいちろう)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 03:17 UTC 版)
「鉄鼠の檻」の記事における「松宮 仁一郎(まつみや じんいちろう)」の解説
笹原宋吾郎の共同経営者。箱根に住んでいた実業家。水工場への出資や漆の輸入、原木栽培、細工物売買、石切り場など手広くやっていた。他人のことなど知ったことではないと云う人物で、一帯で唯一貨物自動車を所有していたが、自家用以外では使用せず、利益も出ないのにあちこち仕事を食い荒らされた地元民には煙たがられていた。強欲ではなかったが虚栄心が強く、見栄で資産家の振りをしていたが、内情は火の車で、箱根の借家に越したのも横浜の屋敷を売ったからで、地場産業も何ひとつ巧くいかず、借財だけが残っていた。
※この「松宮 仁一郎(まつみや じんいちろう)」の解説は、「鉄鼠の檻」の解説の一部です。
「松宮 仁一郎(まつみや じんいちろう)」を含む「鉄鼠の檻」の記事については、「鉄鼠の檻」の概要を参照ください。
- 松宮 仁一郎のページへのリンク