東京おにぎり娘とは? わかりやすく解説

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東京おにぎり娘

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/08 03:29 UTC 版)

東京おにぎり娘
監督 田中重雄
脚本 長瀬喜伴
高岡尚平
出演者 若尾文子
川口浩
川崎敬三
叶順子
ジェリー藤尾
沢村貞子
中村鴈治郎 (2代目)
音楽 北村和夫
撮影 高橋通夫
編集 中静達治
製作会社 大映[1]
大映東京撮影所[2]
配給 大映[2]
公開 1961年5月24日[1][2]
上映時間 91分[1][2]
製作国 日本
言語 日本語
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東京おにぎり娘』(とうきょうおにぎりむすめ)は、1961年[2][3][1]に公開された日本映画。監督:田中重雄。主演:若尾文子カラーシネマスコープ(2.35:1)、91分[1][2][3]

東京の下町を舞台に、おにぎり店を営む若い女性と、彼女を取り巻く男性たちの恋模様が描かれるラブコメディ映画。

ストーリー

東京・烏森洋裁店を長年経営する鶴吉だったが、流行に乗らない昔気質の姿勢や、腕の衰えのために商売が傾き、仕入れ代の集金人から逃げ回る毎日となる。一方、鶴吉の娘・まり子は、おば(鶴吉の妹)で、新宿で料理屋を営む かめ から縁談の話を持ちかけられる。その相手である舞台演出家・五郎はまり子の幼なじみで、まり子はひそかに想いを寄せており、かめによると五郎の方でも乗り気であるという。まり子はできすぎたお膳立てをかえって恥ずかしがる。そんな中、五郎はまり子を食事に誘う。そこはおにぎりが評判の大衆的な食堂で、まり子は味を気に入る。まり子はかめの縁談の話に触れ、「いつ結婚するかは自分たちで決めよう」と誓い合う。しかし五郎はかめによる計画を何も知らず、しかもまり子の想いに気づかないままだった。

鶴吉の商売を見かねたまり子が、鶴吉のもとを破門された元弟子で、実業家として成功した幸吉から金を借り、洋裁店の一角を改装しておにぎりの販売を始め、次第に評判を呼ぶ。まり子のもうひとりの幼なじみ・三平が店を手伝うが、酔客に乱暴を働いたことでまり子の怒りを買い、店を追い出される。三平は申し訳なさが高じ、鶴吉に時代遅れのスーツを仕立ててもらう。三平はふたたび店に戻る。

ある日、五郎の劇団にみどりという若手ダンサーが入団する。みどりは鶴吉が故郷の大阪へ入営中にひそかに芸者に生ませた娘で、母を失って天涯孤独となっていた。その身の上を知った五郎はみどりを鶴吉に引き合わせる。鶴吉はみどりの存在をまり子に明かすことができず悩む。そうしているうち、鶴吉とみどりが2人で歩いているところを見かけたかめが、鶴吉が愛人を作ったと勘違いし、まり子に知らせる。まり子が真相をただし、鶴吉はみどりの存在を明かす。まり子は誤解を解くとともに、苦労して生きてきたみどりの身に同情を寄せる。

劇場でみどりの踊りを見たまり子は五郎を呼び出し、プロポーズする。しかし五郎はみどりに惚れていることを明かし、プロポーズを断る。落ち込むまり子は気を紛らわせるため、商売繁盛の礼として幸吉を食事に誘う。まり子の酔態を見た幸吉は思わずまり子を抱き寄せるが、まり子は幸吉の頬を張り飛ばし、泣き崩れる。

ある朝、かめはまり子の店をたずね、縁談の件での勇み足を詫びる。同じ日、幸吉もまり子に謝罪するために店に来て、そこで鶴吉と再会し和解する。まり子と幸吉は散策がてら烏森神社を参拝する。

キャスト

クレジットの順は本作冒頭のタイトルバックに、一部役名およびクレジットのない出演者はキネマ旬報映画データベース(KINENOTE[2])に基づく。

スタッフ

スタッフの職掌および順(監督を除く)は本作冒頭のタイトルバックに、クレジットのない主要スタッフはキネマ旬報映画データベース(KINENOTE[2])に基づく。

  • 監督:田中重雄
  • 企画:原田光夫
  • 脚本:長瀬喜伴、高岡尚平
  • 撮影:高橋通夫
  • 録音:長谷川光雄
  • 照明:泉正蔵
  • 美術:後藤岱二郎
  • 音楽:北村和夫
  • 助監督:瀬川正雄
  • 編集:中静達治

脚注

注釈

  1. ^ キネマ旬報映画データベースには記載がないため、出典は作中および他のデータベース[1][3][4]に従った。

参考文献

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