本物の舞妓との違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/10 15:56 UTC 版)
着物や髪型、化粧、簪など、本物の舞妓衣装には、経験年数や季節感に基づいた多くの約束事があるが、観光舞妓の場合、これを無視した取り合わせになっている。 本物の舞妓は髷を自髪で結うが、観光舞妓の場合は鬘である(全カツラと半カツラがある)。芸妓の場合は本物も鬘。 舞妓の白化粧は、額の生え際に向かってきれいなぼかしになっているが、観光舞妓の化粧は生え際までべったり白いことが多い。また襟足の化粧の施し方も、本物の約束事は守られていないことが多い。 祇園の舞妓は基本的に歯を客に見せないようにしつけられる(歯を見せて笑わない、食べない)。本物の舞妓が舞妓衣装のまま飲食を行う場所はごく限られている。 本物の舞妓は着物の両方の褄(つま)を合わせて左手で持つが、観光舞妓の場合、着物の長い裾の取り扱いに慣れない観光客のために褄をからげてある場合が多い。ただし本物の舞妓も、おこぽではなく草履を履いて移動する場合には、褄をからげる場合がある。 着物の素材や着付けの良し悪しだけではなく、歩く速さや身のこなしなど、動作面に本物との大きな違いが出る。 本物の舞妓や芸妓は、きらびやかな着物姿で昼間の時間帯に無目的に出歩くことはない。
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