本好きが嵩じて作家に
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 08:04 UTC 版)
一高時代に書いた「一高ロマンス」で、生まれて初めて原稿料五十円を貰った。以後学生時代から各誌に小文を書くようになるが、そのほとんどは本代に消えたという。一学期分の食費を貰ったら、丸善で手当たり次第欲しい本を買って、本棚に目一杯に並べてしまい、一月もしないうちに使い切ってしまうという始末だった。そのため本を古本屋に売ったり、雑誌に小文や翻訳、果ては時事解説まで載せて生活をつないだという。読むために購入するほか、稀少本や豪華本を蒐集することを趣味としている側面もあった。後に「丸善に払う為に私は原稿を書き始めたのである」(『私の履歴書』)と回想している。
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