木村富美子とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 木村富美子の意味・解説 

木村富美子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/27 15:45 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

木村 富美子(きむら ふみこ、1942年5月1日2008年1月7日)は、東京都出身の随筆家。旧姓山下。 幼少より結核呼吸不全などの闘病生活のかたわら、三浦綾子遠藤周作藤沢周平らの影響を受け、数多くのエッセイを執筆。

来歴

1942年東京都池袋に生まれる。父は書道学院を経営する書家で、華族の人びとにも教えていた。 1945年、東京都西多摩郡霞村(現青梅市)に疎開。1949年、霞村小学校分教場入学。小学5年の時に疎開先から国立市に移転。小学6年になって間もなく肺結核を発病し休学・留年。その後もたびたび療養所に入所。

1961年、3年遅れで東京都立立川高等学校入学。同じ高校に入学した3歳下の妹と同時入学となる。文芸部に所属し、随筆、童話を書き始める。病気と闘いながら文筆活動をした三浦綾子に傾倒。 1967年共立女子短期大学卒業と同時に、宮内庁東宮職の夫と結婚、神奈川県相模原市に居住。ほどなく長男誕生。

1992年、「ランドセル」で日本随筆家協会賞を受賞。翌年、随筆集『巣だちの季節』を上梓。『巣だちの季節』の中から「ランドセル」「赤い靴」が高校入試問題に採用される。

1999年、慢性呼吸不全で入退院を繰り返す最中、三浦綾子が死去。これを契機にキリスト教入信。 三浦綾子追悼集『燭光』に、「三浦先生が天国に逝かれた一昨年の暮、私は受洗した。未だ先生のように、『病は神がくれた十字架』と思うまでには至らないが、主イエスが十字架上で経験されたお苦しみに比べたら、私の病気など苦しみのうちに入らない、と思えるようになった。」と述べている。

受賞歴

  • 1986年 『形見分け』で神奈川新聞第16回文芸コンクール入選
  • 1992年 『ランドセル』で第26回日本随筆家協会賞
  • 1995年 第53回コスモス文学新人賞

主な作品

随筆集

  • 巣だちの季節(日本随筆家協会)
  • 私の愛犬物語 ムックとマリー(近代文芸社)
  • 祈りの花(編集工房風)

短編小説・掌編小説

  • 形見分け
  • 何でもお下がり
  • 乾燥機
  • 洗礼
  • 結婚の条件
  • ジュン
  • 片月見

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「木村富美子」の関連用語

木村富美子のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



木村富美子のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの木村富美子 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS