木の切断・成型のための斧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/13 14:05 UTC 版)
フェリングアックス(伐採斧) 木を伐るなど、木材を木目と垂直に切るためのもの。木の繊維を軽快に切断できるよう、刃は薄く、鋭い。片刃または両刃があり、また重量、形、柄の形状、切断する素材の特性に合わせた切断形状には様々なものがある。特に北米では、伐る樹木の硬さに合わせて刃を使い分けるために「両刃斧」が広く使用されている。日本式の伐採斧は「よき」とも呼ばれ、木に深く打ち込めるよう、刃渡りが狭く、峰から刃までが長い。特に北海道のサッテ(去手)と呼ばれる斧はそれが顕著で横に振る際にブレを生じやすく、操作には熟練を要する。 スプリッティングアックス(薪割り斧) 薪割りなど。木材を木目の方向に分割するために使用される。刃は分厚くて重く、くさびに近い形状。西洋式の斧でも、柄は直線の場合が多い。 ブロードアックス(はつり斧) 丸太の側面を削ぎ、角材を作り上げるために使われる。刃の形状はのみ状(片面は平らで、もう片面は斜角がつけられた刃)で短い柄が装着されより精密な作業が可能なように作られている。「鉞」「刃広」「たつき」と呼ばれる日本式のそれは土佐のものを除き、そのような刃の形状ではなく、1回での作業量を多くするために、刃渡りは20センチメートル以上、柄の長さは1メートル以上に達し、重量3 - 4キログラム弱の非常に大型の斧である。
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