有坂=池上の法則
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 04:07 UTC 版)
有坂=池上の法則(有坂池上法則、有坂の法則ともいう)は、上代日本語、さらには日琉諸語全体に化石的に見られる音節結合の法則である。有坂秀世と池上禎造によって1930年代に独立して発表された。 オ列甲類とオ列乙類は、同一結合単位(語幹ないし語根の形態素)に共存することはない。 ウ列とオ列乙類は同一結合単位に共存することは少ない。特にウ列とオ列からなる2音節の結合単位においては、そのオ列音は乙類ではない。 ア列とオ列乙類は同一結合単位に共存することは少ない。 上代日本語の wo の日琉祖語形はこれに基づいてしばしば決定される。 *təwə「十」 > 上代日本語 to₂wo *awo「青」> 上代日本語 awo
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