有価証券含み益
保有株式の株価が上昇した場合、その値上がり益を手にするためには、売却することによって利益を確定する必要があります。もちろん、保有し続けている状態でも、保有株式の株価が値上がりすれば、利益が生じていることになりますが、売却しない限りは利益が実現しているとは言えず、すべて含み益になります。銀行などは株式の含み益を大量に抱えていましたが、1990年以降の株価下落によって含み益が減少し、それが自己資本の減少につながりました。また、銀行以外の一般企業も、土地の含み益に加えて、株式をはじめとする有価証券の含み益を大量に抱えており、それが経営の安定につながるという考え方が長年続いてきましたが、国際会計基準のもとで保有資産の時価評価が義務づけられる方向で検討が進んでおり、いずれは有価証券の含み益に頼った経営は成り立ちにくくなります。
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