月氏・烏孫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/07 22:47 UTC 版)
ウィリアム・ウッドソープ・ターン(英語版)は、アシイとは月氏の構成部族であり、トハラ人もこれに含まれると考えたが、後に、自らのこの説に懐疑的な立場をとるようになった。ギリシャ、ローマの記録に残るアシイ、トカリ、および、中国の記録に残る、月氏、烏孫について、これらを相互に関連付ける、いくつかの説がある。 アシイ(Asii)とは、パイサニ(Paisani)、ガイサニ(Gaisani)に同定される。そして、これらは即ち月氏(Yuezhi)のことである。 — ヨーゼフ・マルクワルト(ポーランド語版、ペルシア語版、トルコ語版) これは、烏孫(Wusun)の起源を西方の記録に求める手掛かりを示している。「烏孫」の発音「*o-sən」「*uo-suən」は、ポンペイウス・トログス(紀元前1世紀)が報告するスキタイ部族、アシアニ(Asiani)から転化したと考えるに遠くない。 — ジェームズ・パトリック・マロリー(英語版)、ヴィクター・メア 『The Tarim Mummies』 アシイ(Asii)とは、恐らくスキタイ3部族の内の1つであるが、トカリ(Tochari)は、恐らくそうではなく月氏(Yuezhi)に同定されると考えられる。 — アワド・キショール・ナレイン(英語版) 『The Indo-Greeks』
※この「月氏・烏孫」の解説は、「アシイ」の解説の一部です。
「月氏・烏孫」を含む「アシイ」の記事については、「アシイ」の概要を参照ください。
- 月氏・烏孫のページへのリンク