最大横加速度

大車林

最大横加速度

英語 maximum lateral acceleration； critical lateral acceleration

ハンドル固定、あるいはハンドル操作を加えて旋回をコントロールできるときの最大の横加速度をいう。最大横加速度はクルマの質量、重量配分、ロール剛性配分、タイヤのコーナリング特性、サスペンション特性、駆動力特性などに影響される。タイヤ特性では、タイヤのグリップ力とともに路面の摩擦係数の影響が大きく、乾燥舗装路の0.85程度や、氷上の0.15程度などの値が直接関係する。また、サスペンションでは、ロールキャンバー特性やジャッキアップ特性も影響する。この横加速度は、日常的には経験しないが、事故回避などの緊急操舵時にはだれにでも起こる可能性があり、この付近の横加速度でのクルマの運動特性、制御の容易性は、操縦安定性の重要なテーマである。

参照 横加速度

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。