暗号と乱数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/01 21:26 UTC 版)
文字の出現頻度の偏りなどといった統計的特徴は、しばしば暗号解読の手がかり、場合によっては決め手にもなる。対抗手段として確実性の高い方法に、乱数の利用によって「スクランブル」を掛ける、という手法がある。その場合に、正規の受信者は乱数から元の数字や文字に戻すために、送信側と同一の、あるいはペアの(逆関数となっている)表が必要になる。そのような、暗号化と復号のための乱数を表にしたものを「乱数表」という。 乱数表は、擬似乱数でない何らかの方法で作られた真の乱数、それも良質な乱数であることが望まれる(コンピュータ普及以前は擬似乱数によるものでも意味があったが、現代では普通の(コンピュータで容易に得られる)擬似乱数の乱数表はあまり意味がない)。レインボーテーブルなども見た目は乱数が並んだ表であるが、乱数としてではなく、特別の目的を持っている点で異なる。
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