晋祠銘
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/26 08:02 UTC 版)
貞観20年(646年)の書である。晋祠は晋王祠ともいい、春秋時代の晋国の祖、唐叔虞を祀った祠廟で、山西省太原市にある。碑額は飛白で、「貞観廿年正月廿六日」の9文字、銘文は行書で書いている。その内容は、父の高祖とともに隋末の混乱時に兵を起こすにあたり、晋祠に武運を祈願し、それから30年後、高祖のあとを受けて帝位についた太宗が神の徳に感謝したものである。太宗が高句麗征伐の帰途、太原に滞在したときに作った文で、自ら書して碑に刻させた。筆意は自由自在でわだかまりがなく、筆勢雄渾なその書は、行書で書かれた最古の碑でもある。本文28行、各行44〜50字であるが、石質が悪いため破損が多く、よい拓本がない。
※この「晋祠銘」の解説は、「初唐の三大家」の解説の一部です。
「晋祠銘」を含む「初唐の三大家」の記事については、「初唐の三大家」の概要を参照ください。
- 晋祠銘のページへのリンク