映画の構造分析とは? わかりやすく解説

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映画の構造分析

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/02/28 02:47 UTC 版)

映画の構造分析――ハリウッド映画で学べる現代思想』(えいがのこうぞうぶんせき ハリウッドえいがでまなべるげんだいしそう)は、内田樹が著した評論。


注釈

  1. ^ 内田は本書に先行して2冊の思想・哲学の解説書を書いている。神戸女学院大学の同僚の難波江和英との共著『現代思想のパフォーマンス』(松柏社、2000年4月)と単著の『寝ながら学べる構造主義』(文春新書、2002年6月)である。
  2. ^ 別の媒体で内田は『大脱走』について次のように述べている。「『沈黙のうちにメッセージを正しく読みとるものは生き延び、言語でメッセージを受け渡ししようとするものは死ぬ』というのが、この映画が男たちに伝える教訓だと私は思います。言語を媒介としないコミュニケーションが成立するような集団に身を置くことの快感。それは言わず語らず心が通う『昭和残侠伝』のエートスとも通じるものであるように私には思われました」[4]
  3. ^ 内田は『映画秘宝』2008年2月号が組んだ特集「オールタイムベストテン!!」のために自身のベストテンの映画を選んでいる[5]。その10本は以下のとおり。『秋刀魚の味』(1962年)、『晩春』(1949年)、『燃えよドラゴン』(1973年)、『七人の侍』(1954年)、『荒野の七人』(1960年)、『大脱走』(1963年)、『ウエスト・サイド物語』(1961年)、『昭和残侠伝 血染めの唐獅子』(1967年)、『仁義なき戦い 代理戦争』(1973年)、『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』(1964年)。
  4. ^ 著者はこの論に次のような言葉を書き添えている。「別に私は鎮魂の儀礼をしないと幽霊が出てくるというオカルト話をしているのではない。そうではなくて、『憾みを残して死んだ者』を弔うことを怠ると生活に災いが降りかかるということについては、旧石器時代以来、世界中のすべての社会集団が合意に達しているという人類学的事実を述べているにすぎない」[9]
  5. ^ 2006年7月2日、BSJ(ペ・ヨンジュン・サポーターズ・イン・ジャパン)という団体がキャンパスプラザ京都で『冬のソナタ』に関する学会を開催した際、特別講演の講師として内田が呼ばれる[10]。そのときの講演をイー・エー・ユーは同じく音声データ化し、『冬のソナタをめぐって2006 記憶・時間・父性』というタイトルで販売している。

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