日本刀との出会い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/01 23:56 UTC 版)
佐野美術館の開館準備の際に、渡邉は初めて日本刀を目にすることになったが、後に研師の大家として人間国宝に指定される本阿弥日洲より「女が手にすると刀が錆びる」と言われ、刀を持つことが許されなかったことをショックであったと回顧している。渡邉は「かたづける時にどうしましょう」と尋ねたら、日洲は「人を遣わします」と返答した。そうして来た日洲の代理人がどのように刀を手入れをするかなどを見ており、その代理人の粗雑な手入れから渡邉はもう少し丁寧に扱わないといけないと思うと同時に、これでは刀がかわいそうだと固く心に誓った、と述べている。 日本刀の研究のため、古刀の権威とされていた本間順治に師事し、渡邉が刀を手入れする方法を教えてほしいと言ったところ、本間は日洲に電話して、日洲より刀の手入れ方法を教えてもらえるよう手配してくれた。こうして渡邉は、日洲の妻も入れたことが無かった研磨の仕事場に案内してもらい、懇切丁寧に本阿弥家の伝統的な手入れ方法を教えて頂いたと述べている。
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