日本丸 (2代)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/08 23:19 UTC 版)
| 日本丸II世 | |
|---|---|
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| 基本情報 | |
| 船種 | 練習帆船 |
| 船籍 | |
| 所有者 | 海技教育機構 |
| 運用者 | 海技教育機構 |
| 建造所 | 住友重機械工業浦賀工場 |
| 姉妹船 | 2代目海王丸 |
| 信号符字 | JFMC |
| IMO番号 | 8211502 |
| MMSI番号 | 431498000 |
| 経歴 | |
| 進水 | 1984年2月15日[1] |
| 竣工 | 1984年 |
| 就航 | 1984年 |
| 現況 | 就航中 |
| 要目 | |
| 総トン数 | 2570トン |
| 全長 | 110.09 m |
| 幅 | 13.80 m |
| 喫水 | 6.57 m |
| 機関方式 | ディーゼル |
| 主機関 | ダイハツディーゼル 6DSMB-28NS 2基 |
| 搭載人員 | 190名 |
日本丸(にっぽんまる、英語: Nippon Maru)は、海技教育機構が保有する航海練習船。日本を代表する大型帆船(機帆船)である。本項では、1984年(昭和59年)に竣工した2代目(日本丸II世)を取り扱う。
概要
初代日本丸の後継として、1984年(昭和59年)に日本丸II世が就航した。日本丸II世は帆装艤装設計から製作まで、すべて日本国内で行われた初の大型帆船である。住友重機械工業浦賀工場で建造された。
先代の日本丸よりも総トン数で500トン以上も上回る[1]。船体は全通船楼型で、帆装形式は先代と同じく4本マストのバーク型である[1]。船体は高い帆走性能を発揮できるよう、各種の水槽試験を経て線図が作成された[1]。
先代の日本丸に比べて帆走性能が大幅に向上しており、世界でも有数の高速帆船として名をつらねている。その年で最速の帆船に贈られる「ボストン・ティーポットトロフィー」を1986年(昭和61年)、1989年(平成元年)、1993年(平成5年)と3回受賞している。
なお、日本丸II世と姉妹船の海王丸II世(1989年(平成元年)就航)を見分けるための大きな違いは、船体横(舷側)の青いラインの数と舳先にある船首像である。青いラインが濃く1本が日本丸II世、薄い青で2本が海王丸II世、日本丸II世の船首像は手を合わせて祈る女性の姿をしており、「藍青(らんじょう)」と名付けられている。海王丸II世の船首像は横笛を吹く女性で、「紺青(こんじょう)」と名付けられている[2]。
設計
4檣バーク型帆船で、総帆数は36枚(横帆18枚、縦帆18枚)、メインマスト高は43.5 m(船楼甲板からの高さ)に達する。東京港のレインボーブリッジは、本船の通航を想定して設計されたと言われる。
ギャラリー
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日本丸II世
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船首像「藍青」
脚注
外部リンク
- 財団法人 帆船日本丸記念財団
- 海技教育機構
- MarineTraffic.com - NIPPON MARU - 自動船舶識別装置(AIS)による現在位置表示
- 日本丸II世のページへのリンク