青雲丸 (初代)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/28 00:07 UTC 版)
青雲丸 (初代) | |
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基本情報 | |
船種 | 練習船 |
船籍 | ![]() |
所有者 | 航海訓練所 [1] |
運用者 | 航海訓練所[1] |
建造所 | 日本鋼管鶴見造船所[1] |
母港 | 東京港 |
航行区域 | 遠洋区域 [1] |
信号符字 | JJRQ[2] |
経歴 | |
起工 | 1968年1月17日[1] |
進水 | 1968年7月25日[1] |
竣工 | 1968年11月21日[3] |
就航 | 1968年11月25日 [3] |
要目 | |
総トン数 | 5,061.17トン [4] |
排水量 | 5,435トン [4] |
全長 | 114.55m [1] |
垂線間長 | 105.00m [1] |
型幅 | 16.000m [1] |
深さ | 8.000m [1] |
喫水 | 5.800m[1] |
機関方式 | 2サイクル無気噴油自己逆転クロスヘッド型過給式ディーゼル [1] |
ボイラー | 重油専焼強制送風2胴水管式1基(飽和蒸気16kg/cm2、蒸発量7000kg/h)および、重油専焼2胴水管パッケージ型1基(飽和蒸気圧力10kg/cm2、蒸発量3000kg/h)[1] |
主機関 | 日立B&W 750-VT2BF-110 1基 [1] |
推進器 | 5翼スクリュープロペラ[4] |
最大出力 | 5,400PS [4] |
航海速力 | 14.5ノット (145rpm) , 16.5ノット(165rpm) [4] |
航続距離 | 21,880海里[2] |
搭載人員 | 256名[1] |
乗組員 | 士官34名、部員42名 [1] |
青雲丸(せいうんまる)は、航海訓練所が運用していた航海練習船。本項目では、1968年に就航した初代を取り扱う。
概要
1968年、青雲丸_(初代)として、日本鋼管鶴見造船所で建造された[1]。
設計
耐航性と安全の確保を計るとともに船舶技術革新の現状と今後の動向を考慮に入れて、運航設備、教育施設などの近代化や、実船実験設備の充実を図り、今後の海運情勢に充分対応できるよう可能な限り配慮して艤装設計が行われた[1]。
- 商船大学、商船高専の学生および商船高等学校の生徒等を収容し、実習訓練を施し、併せて船舶の運航技術を研究することを目的とする
- 実習の効率化、特に多人数教育を有効に実践するための機能を拡充する→ビデオテープレコーダ、閉回路テレビ
- 長期にわたる航海訓練に仕様のないよう、保健衛生上適切な施設に整備する→全船冷暖房化、実習生用と部員用の休憩室、教室と兼用としない実習生用食堂
- 実船実験のための装備・配慮→新高張力鋼の部分的な採用、ディーゼル発電機室の分離による防振、防音対策、プロペラ軸中空加工、中間軸"G"測定、新型補機の採用、新防汚防錆塗料の一部試験的な塗装、データの"実験用グループパネル"に多ペン記録[3]。サイドスラスターの装備、揚錨機等の遠隔操縦装置、ミリ波レーダ、ビデオテープレコーダ、閉回路テレビ、レーザ測距装置、プロセスコンピュータの装備、タービン機関の実習用としてタービン発電機室の装備、プロセスコンピュータHOC-34NSは計画航行操船の自動化、座礁・衝突防止の一部、主機関の管理計算と積付計画計算が可能[6]
脚注
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r “新造練習船青雲丸について”. 海洋会、海洋654 (1968年9月30日). 2024年2月14日閲覧。
- ^ a b “航海訓練所(研究機関・学校紹介)”. 日本航海学会 (1997年9月25日). 2024年2月24日閲覧。
- ^ a b c “練習船青雲丸航海関係機器のその後について”. 日本航海学会 (1971年3月31日). 2025年2月14日閲覧。
- ^ a b c d e “ハイスキュープロペラ装備船の反転惰力について”. 日本航海学会 (1984年9月25日). 2025年2月14日閲覧。
- ^ 海技教育機構|沿革
- ^ “青雲丸の電子計算機利用の概要”. 2025年2月14日閲覧。
外部リンク
- 青雲丸_(初代)のページへのリンク