日暮眞三とは? わかりやすく解説

日暮真三

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/14 20:08 UTC 版)

日暮 真三(ひぐらし しんぞう、1944年3月1日 - )日本のコピーライター作詞家千葉県松戸市出身。[1]明治大学フランス文学科中退。娘はロック歌手の日暮愛葉、実兄はビッグコミックの表紙イラストレーターの日暮修一

略歴・人物

千葉県松戸市で酒問屋の息子として生まれる。大学1年目でイラストレーターをしていた兄のツテを伝い、プロダクションに入ると共に、久保田宣伝研究所(現・宣伝会議コピーライター養成講座)を受講。講師であった電通のコピー局長・近藤朔にスカウトされ、大学を中退し電通に嘱託社員として入社。翌年、銀座に広告企画室「ドーニカ」を設立。原宿のセントラルアパート461号室にあったプロダクション、「デルタモンド」でメンズウェアーJAZZの広告シリーズを制作、注目を集める。その後、「スタジオユニ」等を経て、1969年ライトパブリシティに入社。taka - Qの「袖の長さが気になりだしたら、資格あり」のコピーでTCC新人賞を受賞する。[2]クリエイティブ集団「サイレンサー」に最年少で参加。翌年、クラレの広告で東京コピーライターズクラブクラブ賞を受賞すると、TOTOの新聞広告で2年連続クラブ賞を受賞。日経広告賞、毎日デザイン賞などを受賞。イラストレーター伊坂芳太良と絵本「タウンゼント館」出版。1974年独立。銀座に「日暮真三事務所」を設立する。

アートディレクターで友人の長友啓典と共に、小学館の雑誌「GORO」で篠山紀信の激写シリーズの広告を担当するなどし、評判を呼んだ他、西武百貨店のメインコピーライターとしてテーマキャンペーンを数多く手がけ、「感度いかが?ピッ。ピッ。」で三度目のTCCクラブ賞を受賞。翌年、小学館の雑誌「写楽」のポスター「シャッターを切るようにページをめくれ」でTCC特別賞を受賞。その後は、田中一光と共に無印良品のネーミングを開発。その他にも多数の製品の広告コピーなどを担当したが、1980年後半以降、広告代理店の仕事に疑問を持ち、徐々に広告企画の仕事から撤退。東京コピーライターズクラブも辞し、コピーの仕事とあわせて作詞活動を始める。主にNHKおかあさんといっしょ」の歌の制作をしていた。

キャッチコピー

  • 歩ける距離なら歩いて行こう。(クラレ
  • 長い時間をかけ苦労して育てた牛から わずか25足の靴しかつくれません。(同上・クラリーノ)
  • マル秘ではありません。真似ができないだけです。(TOTO)
  • 手洗いつき「お手洗い」。日本の発明です。(同上)
  • 知性のふくらみをバストより大きくしたい。ラルフ・ローレン(西武百貨店)
  • 結婚すると、女は自由になる。(同上)
  • もっとイマジネーション。(同上)
  • からだ、しなやかに。(同上)
  • 飛びたい人の、(同上)
  • 輝くか、目。(同上)
  • 深まるか、愛。(同上)
  • 「百恵 も 燃え 」篠山紀信写真展最後の山口百恵タイトル
  • 自然はおいしい(農協牛乳)
  • 時代が僕を生んだ。(KIRIN・ライトビール)
  • わ、いいんだ。と小堺クン。(同上・ワインクラブ)
  • 植物のチカラ(日清オイリオ
  • 情報が人間を熱くする。(リクルート
  • 僕たちは世界一おもしろい街に住んでいる。(ぴあ

ほか多数。

受賞歴

  • 東京コピーライターズクラブ賞を3度、同特別賞を2度受賞
  • ニューヨークアートディレクターズクラブ賞金賞ダブル受賞
  • 第1回日本ネーミング大賞優秀賞受賞(「無印良品」のネーミングにより)

その他、毎日デザイン賞、日経広告賞等を受賞。

作詞・脚本

おかあさんといっしょ

  • 体操「あ・い・うー」
  • 「こんなこいるかな」[3]1991年
  • 「あっちこっちたまご」[4]1988年
  • 「スキスキおとうさん」[4]1990年
  • 「ふたりはなかよし」[4]1991年
  • 「ふたりでひとつ」[4]1991年
  • 「ふしぎなあのこはすてきなこのこ」[5]1994年
  • 「ふゆっていいな」[5]」1995年
  • 「あらって わらって[5]」1995年
  • 「こまったくんとこまったちゃん」[5]1996年
  • 「おおきいて ちいさいて[5]」1997年
  • 「ないてたらね[5]」1997年
  • 「どっこいしょ[5]」1997年
  • 「せんたくものだゆう[5]」1998年
  • 「ともだちはアンモナイト」[6]2001年
  • 「このゆびとまれ」[7]2003年
  • 「木もれ日の歌」[7]2005年
  • 「はじめてはじめまして」[8]2008年
  • 「それがともだち」[8]2011年
  • 「おめでとうを100回」[8]2013年
  • 「おしゃれフルーツ」[9]2016年
  • ミニアニメ「こんなこいるかな」、「ふたりはなかよし」、「ふしぎなあのこはすてきなこのこ」、「ともだち8にん」の脚本、プロット  

ほか多数。

その他

  • 「野坂昭如戦争童話集」の映像化脚本
  • からだであそぼ」の楽曲「アイーダアイダ」
  • 世界卓球選手権テーマソング「ネットを越えろ」
  • 松田優作ラストアルバム

著書

  • 「怒る犬」共著 岩波書店
  • 「ふたりはなかよし」共著 講談社
  • 「拝啓、サクラさく」共著 用美社
  • 「ないてないであらってわらって」共著 学習研究社
  • 「ふたりの12のものがたり」絵・宮沢りえ&娘 文・日暮真三 木楽舎

外部リンク

  1. ^ 日暮 真三 - 木楽舎”. www.kirakusha.com. 2025年5月13日閲覧。
  2. ^ 東銀座と私/日暮真三(前篇) | 東銀座のまちと人 | 東銀座エリアマネジメント”. www.higashiginza-area.com (2023年11月30日). 2025年5月13日閲覧。
  3. ^ 日本放送協会. “これまでの月の歌 横山だいすけ&小野あつこ - おかあさんといっしょ”. おかあさんといっしょ - NHK. 2025年5月14日閲覧。
  4. ^ a b c d 日本放送協会. “これまでの月の歌 坂田おさむ&神崎ゆう子 - おかあさんといっしょ”. おかあさんといっしょ - NHK. 2025年5月13日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h 日本放送協会. “これまでの月の歌 速水けんたろう&茂森あゆみ - おかあさんといっしょ”. おかあさんといっしょ - NHK. 2025年5月13日閲覧。
  6. ^ 日本放送協会. “これまでの月の歌 杉田あきひろ&つのだりょうこ - おかあさんといっしょ”. おかあさんといっしょ - NHK. 2025年5月13日閲覧。
  7. ^ a b 日本放送協会. “これまでの月の歌 今井ゆうぞう&はいだしょうこ - おかあさんといっしょ”. おかあさんといっしょ - NHK. 2025年5月13日閲覧。
  8. ^ a b c 日本放送協会. “これまでの月の歌 横山だいすけ&三谷たくみ - おかあさんといっしょ”. おかあさんといっしょ - NHK. 2025年5月13日閲覧。
  9. ^ 日本放送協会. “これまでの月の歌 横山だいすけ&小野あつこ - おかあさんといっしょ”. おかあさんといっしょ - NHK. 2025年5月14日閲覧。




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「日暮眞三」の関連用語

日暮眞三のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



日暮眞三のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの日暮真三 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS