新人賞の抱える問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 01:53 UTC 版)
新人の発掘を目的とした新人賞だが、漫画産業の発展という立場から見ると問題があると中野晴行『マンガ産業論』は指摘している。 新人賞に応募する者はたいていその雑誌の読者であるから、連載している漫画家に影響を受け、作風が似通ってしまう。 商業誌はあくまでも即戦力を求めているのであり、斬新で実験的な漫画でなく人気が出る漫画が入選する。 応募者がどうしてもマイナー誌でなくメジャーな人気雑誌に偏る。 新人賞を受賞しデビューしても、編集者によって作風が矯正させられる場合がある。 そして出版社・編集者が新人漫画家を「実力主義」の名目で使い捨てにせず、先行投資として大切に育成するべきと主張している。
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