断層と温泉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 15:56 UTC 版)
本断層帯の西端に位置する有馬温泉の湯は塩分濃度が高く、沈みこんだフィリピン海プレートのスラブの脱水に起源があるとされる。この熱水はマグマの活動とは無関係に、有馬-高槻構造線沿いの主に花崗岩からなる大規模変質帯を通って地表まで上昇していると考えられている。すなわち温泉水は、断層帯にある地下深くまで続く岩盤の傷から湧きだしていると考えられている。 慶長伏見地震後には温泉の湯温が上昇し熱湯となって入浴が不可能となったため、豊臣秀吉は温泉の修復と整備を命じた。しかし、25年後に林羅山が温泉を訪れた時も熱く卵がゆだる程であったという。
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