政治・経済での例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/13 14:49 UTC 版)
多くの経済問題にトレードオフの関係が見られ、「失業率の低下と物価上昇」「福祉への公的支援の拡大と国民の税負担の増加」「経済成長率の高まりと環境破壊の進行」といった例がある。公的支援については税負担の軽減のみならず、真に公的支援を必要とする者に対して、確実に支援が受けられるよう審査等を甘くすると、公的支援を受ける資格のない者が不正に支援を受ける可能性が高くなり、逆に不正支援を排除するために審査等を厳しくすると、真に公的支援を受けなければならない者までもが排除され、支援を受けられなくなる可能性が高くなってしまう。このため、これも一種のトレードオフの関係にあると言える。 失業とインフレーションとの間にも、フィリップス曲線を描く関係がある。 詳細は「フィリップス曲線」、「金融政策#物価と失業率のトレードオフ」、および「経済成長#経済成長とその問題」を参照 「効率性と公平性のトレードオフ」とは「効率性・生産性を上昇(低下)させれば、公平性が低下(上昇)する」という力学であり、実際の経済政策を評価するときには、これを意識しなければならない。
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