改良されたPLLシンセサイザ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/08 06:54 UTC 版)
「周波数シンセサイザ」の記事における「改良されたPLLシンセサイザ」の解説
上述の例では10kHzの水晶発振器を用意する必要があるが、一般的には10 - 20MHz程度の水晶発振器の方が安価・小型・高精度に製造可能であるため、これを固定分周して10kHzを生成する。この分周器を固定分周器と言う。分周前の周波数を基準周波数(Reference Frequency)と言う。 例えば、水晶発振器が12.8MHzの場合は、1280分周で10kHzとなる。 また、より細かく周波数を設定したい場合は、基準周波数を単純に低くすれば良いが、その場合は固定分周器の分周数を大きくすればよい。しかし、基準周波数を低くしていくと、ロックアップタイム(周波数を設定してからPLLによる位相制御が完了するまでの時間)が遅くなり、実用的ではなくなってくる。そこで、ΔΣ変調等を用いて分周数を等価的に非整数とし、発振周波数を連続的に変化できるようにしたものをFractional-N PLLシンセサイザと呼ぶ。
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