撓曲と断層
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/11 08:41 UTC 版)
一般的な断層では、左右から引っ張られる(正断層)力、もしくは左右から押される(逆断層)力が地表にまで伝わり、上の地層ごと落ちる(上がる)現象のことを指す。撓曲と断層の違いは、力の強さであり、力が弱く地層が柔らかい時、地上部まで引く力が伝わらず、地層がずれた時に上の柔らかい地層が曲がってしまう。ただ、断層が硬い時は落ちた地層とたわんだ地層との間に隙間ができる。 さらに同じ場所でも地点により引っ張られる力が違う場合、強い方が断層、弱い方が撓曲となり、断層部分では丸ごと地層が落ち、撓曲部分では上の地層がたわむという現象も起こる。 また、断層によりできた崖のことを断層崖と呼び、撓曲によってできた崖のことを撓曲崖(とうきょくがい)という。もし上記のように場所により引っ張られる力が違う場合、強い部分は断層崖になり、力が最も弱い場所に近づくにつれ断層崖の部分が狭くなり、その分撓曲崖の部分が増える。
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