掩體とは? わかりやすく解説

えん‐たい【×掩体】

読み方:えんたい

敵弾から味方射手を守るための土嚢(どのう)などの設備


【掩体】(えんたい)

  1. 銃撃戦などにおいて、敵の銃弾防ぎ依託射撃をおこなうための突起物
    一般的には塹壕の縁に土や土嚢積み上げて作るが、緊急時には平地に土を盛っただけの簡単なものも作られる

  2. 旧軍における掩蔽壕の別名。掩体壕とも呼ばれる

掩体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/06 21:19 UTC 版)

塹壕と土嚢の掩体の組合せ。その中で身を守りつつ機関銃を撃つベルギーの兵士(1918年

掩体(えんたい)とは、射撃しやすくするとともに、敵弾から射手を守るための工事や諸設備[1]の弾から味方の射手を守るための土嚢などの設備[2]銃撃戦において、敵の銃弾を防ぐとともに銃を何かに載せたり押しつけて、手ぶれやゆらぎを防ぐ精度の高い依託射撃(いたくしゃげき)をおこなうための突起物[要出典]航空機などを敵の攻撃から護るための大型の覆い状施設や横穴などについては「掩体壕」ともいう。

概要

掩体には一般的には(あるいはしっかりと造る場合は)塹壕の縁に土や土嚢を積み上げて作るが、急いで造らなければならない場合は平地に土を盛るような簡単なものも作られる[要出典]

コンクリート製のしっかりしたものなどは英語ではバンカーen:Bunker)、ドイツ語ではブンカーという。漢字の「掩」(えん)は「おおう」とか「かばう」という意味なので、日本語の「掩体」は「かばうため(おおうため)の物体や施設」を広く指しうる用語であり、結果として英語のバンカーも含んでいるような用語である。

掩体壕

20世紀戦争航空機がさかんに使われるようになると「掩体」という用語は、射撃用や銃撃戦用で人が入りこむものだけでなく、航空機などを敵の攻撃から護るための覆い状の施設も呼ぶためにも使われるようになった。なお、敵の砲弾を避けるために山などに横穴などを掘ったもの、つまり特に穴を掘ったものは掩体壕という(地面や山に穴を掘ったものを「壕」と呼ぶため)。旧日本軍では、掩体壕の「壕」をしばしば略し「掩体」と呼んだ[要出典]

ギャラリー

脚注

  1. ^ 『精選版 日本国語大辞典』【掩体】
  2. ^ デジタル大辞泉【掩体】

関連項目



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

掩體のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



掩體のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
航空軍事用語辞典++航空軍事用語辞典++
この記事はMASDF 航空軍事用語辞典++の記事を転載しております。
MASDFでは航空及び軍事についての様々なコンテンツをご覧頂けます。
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの掩体 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS