排臨
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/09 05:13 UTC 版)
排臨(はいりん)とは、分娩(出産)の最終段階で、 分娩の際の陣痛の発作時に赤ちゃんの頭が見え、発作がやむと頭が引っ込んでしまう状態のことである。分娩第2期(いきむ段階)において、赤ちゃんが産道を通って外に出る直前の重要な瞬間である。
特徴
陣痛のたびに赤ちゃんの頭が膣口から見えるが、陣痛が収まると少し引っ込むことがある。進行すると、赤ちゃんの頭が徐々に出てきて、陣痛がなくても引っ込まなくなる。 次の段階である発露(はつろ)になると、赤ちゃんの頭が完全に出てくる。
排臨の際に起こること
- 会陰(えいん)への圧力増大 - 赤ちゃんの頭が出ることで会陰部が強く押され、伸びる。
- 痛みと圧迫感の増加 - 強い圧迫感や焼けるような痛みを感じることがある。
助産師や医師のサポート
会陰の損傷を防ぐために、適切なペースでいきむように指導される。
排臨後の流れ
会陰切開が必要な場合
排臨時に会陰が強く伸びるが、裂傷を防ぐために会陰切開が行われることがある。
- 赤ちゃんが大きい場合
- 分娩が長引いて母体が疲れている場合
- 会陰が十分に伸びず裂傷のリスクが高い場合
排臨は、赤ちゃんが生まれる直前の重要な瞬間であり、適切な呼吸といきみ方でスムーズな出産が促される。
関連項目
「排臨」の例文・使い方・用例・文例
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