抑うつ症状の鑑別
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 21:19 UTC 版)
「光トポグラフィー」の記事における「抑うつ症状の鑑別」の解説
うつ症状の鑑別診断補助として2009年(平成21年)より、厚生労働省に先進医療として承認されている。2012年、日本国内13ヵ所の精神科で導入された。 光トポグラフィにより脳の血流の変化を測定することで、その抑うつ症状がうつ病なのか、統合失調症なのか、双極性障害なのかの鑑別診断を約7~8割の精度で行うことができる。このことによって抑うつ症状の鑑別診断の補助検査として用いることができる。 診療では、患者は光トポグラフィをつけた状態で「あで始まる言葉は?」のようないくつかの質問に対し思いつく言葉を述べる。健康な人は言葉を発する際に血流量が速やかに上昇する。一方でうつ病患者は血液量上昇がほとんど見られず、統合失調症患者では血液量の不規則な上昇下降が見られ、双極性障害患者ではゆっくりとした上昇がみられる。これを測定することにより鑑別診断を行う。うつ病と診断された人の中で実際は双極性障害である人の割合は40%を超えるとされる。
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