懸垂分詞構文
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/21 09:04 UTC 版)
独立分詞構文内に於いて意味上の主語が省略された場合、それを懸垂分詞構文と呼ぶ文法家もいる。この構文は非標準であると見なされることが多いが、慣用的な分詞構文は文法的にこれに分類されると主張する者もいる。この構文は主に話者にとって分詞構文内の意味上の主語が明白であるときに使用され、その意味は他の分詞構文に基づく。 例)Generally speaking, honesty never pays. 「一般的に言って、正直は割に合わない。」 この例文において、分詞構文の意味上の主語を一般原則にしたがって考えれば、主文の主語すなわちHonesty(正直)となる。しかし正直(Honesty)が何かを話す(speaking)ということはありえない。この場合、文脈などからspeakingの意味上の主語はweやtheyなどであることが容易に想定されるうえ、「一般的に言って」という意味さえ伝われば意味上の主語は重要ではない。そのためわざわざ"We generally speaking, ..."などとしなくてもよい。その結果、分詞構文の意味上の主語が主文の主語と異なるにもかかわらず、分詞構文の意味上の主語が明示されない文章となる。これが懸垂分詞構文である。
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