感染の様子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/05 14:12 UTC 版)
上記のように、本動物はチョウザメ類の卵細胞の内部に寄生するものである。その様子は、例えば北アメリカにおける初記録では以下のように報告されている。 チョウザメの子宮内にある通常の成熟した卵細胞は黒くて球形である。だが、それに混じって存在する寄生された卵細胞はより大きくて灰色を帯びる。そのような寄生卵細胞は吸盤のような構造で子宮膜に付着している。このような卵細胞内には、本動物のストロン段階のものが入っており、それは長さ1mm、太さ0.1mm程度の大きさをしている。 この種による寄生はごく普通に見られ、やはり北アメリカの調査であるが、チョウザメ類の寄生虫の感染率を調べたところ、本種の感染率は100%であった由。ヘラチョウザメの調査でも感染率100%を示した調査が多く、そうでなくても過半数が感染しているとの報告が多い。ただしボルガのチョウザメにおいては感染率が8%という数字も示されている。また、感染しても一腹の卵がすべて感染するというものではなく、ヘラチョウザメでは卵の総数のうちでの感染した卵の率は1%以下で、ヴォルガのチョウザメでも1頭あたりの感染卵数は200-300であった。
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