恒星時の計算法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 07:19 UTC 版)
世界時(UT) (= 中央標準時(JST) - 9時) のユリウス通日JD を求める。UTの現在のグレゴリオ暦での年をY、月をM、日をD、時間をh、分をm、秒をsとする。ただし、1月と2月はそれぞれ前年(Yの値を-1する)の13月、14月として代入する(例: 2013年2月5日の場合、Y=2012, M=14, D=5)。このときユリウス日(JD)は、次の式で求められる。 J D = ⌊ 365.25 Y ⌋ + ⌊ Y / 400 ⌋ − ⌊ Y / 100 ⌋ + ⌊ 30.59 ( M − 2 ) ⌋ + D + 1 721 088.5 + h 24 + m 1440 + s 86 400 {\displaystyle JD=\lfloor 365.25Y\rfloor +\lfloor Y/400\rfloor -\lfloor Y/100\rfloor +\lfloor 30.59(M-2)\rfloor +D+1\ 721\ 088.5+{\frac {h}{24}}+{\frac {m}{1440}}+{\frac {s}{86\ 400}}\!} ⌊ x ⌋ {\displaystyle \lfloor x\rfloor } は、床関数である。次に、TJD (Truncated Julian Day - NASAが導入した世界時1968年5月24日0時からの日数) を次の式で求める。 T J D = J D − 2 440 000.5 {\displaystyle TJD=JD-2\ 440\ 000.5\!} 平均春分点に準拠するグリニッジ恒星時(歳差のみを考慮に入れた平均恒星時) θ ¯ G {\displaystyle {\bar {\theta }}_{G}} は、次の式で求めることができる(hは時間の単位。度数法で表記された角度を15で割ったものと同じ)。 θ ¯ G = 24 h × ( 0.671 262 + 1.002 737 9094 × T J D ) {\displaystyle {\bar {\theta }}_{G}=24^{h}\times (0.671\ 262+1.002\ 737\ 9094\times TJD)\!} グリニッジ恒星時からその地方での恒星時を求めるには、地方の西経を λ {\displaystyle \lambda } とすると(東経の場合には負の数になる)、 θ ¯ = θ ¯ G − λ 15 {\displaystyle {\bar {\theta }}={\bar {\theta }}_{G}-{\frac {\lambda }{15}}\!} となる。負数になった場合には 24 h {\displaystyle 24^{h}} を加えて正数とする。
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