恋文の執念に関する説話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/29 04:15 UTC 版)
鳥山石燕が文車妖妃を発想した上での直接の関連は明確では無いが、以下の例などが説話などに見られる。これらは一部の例であるが、いずれにしろ文車妖妃という妖怪が存在するという記述や情報は登場していないため、このことからも文車妖妃は鳥山石燕が『百鬼夜行絵巻』をモチーフとして『徒然草』から用語を付け足しつつ創作した妖怪である事がわかる。 新潟県燕市の国上寺に伝わる酒呑童子の登場する縁起物語では、稚児として寺に入っていた頃、寄せられたまましまい込んでいた数多くの女たちからの恋文を焼き捨てたら煙が彼をつつみこみ、その姿を人間から鬼にしてしまったとされる。 江戸時代の怪談集『諸国百物語』(巻之三)の「艶書のしうしん鬼となりし事」には、寺の稚児が寄せられた多くの恋文を捨てていたところ、恋文に込められた執念が鬼と化して人を襲っていたという話が載せられている。
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