心包
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/10/30 09:09 UTC 版)
心包(しんぽう)は、伝統中国医学における五臓六腑とは別格の臓器である。心主ともいう。心臓を包む膜または袋と解釈されているが、三焦と同じく実体のない臓器である。経絡は、手の厥陰心包経があるが、脈診においては心包の部位はなく(代わりに「命門」がある)、形だけでなく、その働きも定かではない。
一説には、心臓は五臓における君主に相当し、心臓は象徴または傀儡であり、その働きは宰相である心包が握っているとか、心臓は「神(しん)」を宿し、命に関わる最も大切な臓器であるから、それに直接手を下すと障りがあり、それ故に心臓の病は心包から攻めよなどといわれている。
鍼灸では、心包経やその兪穴である厥陰兪穴などを切経(せっけい、触診のこと)し、異常があれば関連した経穴に施術しているが、「心包の病気」として扱うことはほとんどない。
参考文献

関連項目

外部リンク

心包
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心の外衛で心を保護する。 心に代わって心の働きをする。 「臣使の官」と呼ばれる。 五行は火(臣火、相火) 経は手の厥陰心包経(てのけついんしんぽうけい)
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