後続の作戦への影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/21 03:43 UTC 版)
「ミンスミート作戦」の記事における「後続の作戦への影響」の解説
ミンスミート作戦の成功は、以降ドイツ軍は発見した真正の書類も無視するようになったという効果ももたらした。次のような例がある。 Dデイの上陸から2日後、ドイツ軍は放棄された揚陸艇がノルマンディーの Vire River に打ち揚げられ、中にこの地域における攻撃目標の詳細を記した極秘書類が残されているのを発見した。ヒトラーはこれはミンスミート作戦と同じく欺瞞作戦であると信じ、書類を無視し、既に多数の偽情報によりメインの侵攻はパ=ド=カレー県を通って行われるものと思い込まされていた 。 1944年9月のオランダへの進軍であるマーケット・ガーデン作戦の進行中、侵攻の航空作戦フェーズの地図と図表を含む完全な作戦命令書(これは本来は侵攻部隊が携行しないことになっていた)が不注意により輸送用グライダーに置き忘れられた。作戦命令はドイツ軍の手に落ちたが、ドイツ軍はこれは別のミンスミートスタイルの欺瞞作戦の試みに違いないと思い込み、目の前の情報に反して勢力を展開してしまった 。
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