形状・地質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/06 06:08 UTC 版)
襟は現代の着物と同じ衽(おくみ)がある垂領(たりくび)、脇は縫付けてある縫腋(ほうえき)、袖は広袖、夏以外は裏地のある袷(あわせ)になっている。 男性用では身丈が長いものと短いものとあるが、女性用は裾を引くほどの長い裾長が一般的である。 地質は綾織物や薄物、裏地は平絹。そして、季節の折目には冬に綿入れにするなど衣替えをした。暑さ対策として「単重(ひとえがさね)」と「捻り重(ひねりがさね)」がある。 「単重」は、裏地のない単仕立てのものを、数枚重ねて真夏に着用した。 「捻り重」は、表地・裏地を縫い合わせずに、単仕立てのものを背中や袖付で綴じて一着として用いた。一見、縁を通常通りには縫い合わせないため、単を重ねて着ているように見える。
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