年齢階層を表す「学年」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/11 04:23 UTC 版)
多くの人が学齢によって義務教育を受ける日本では、ある年の4月2日~翌年の4月1日までに生まれた人すべてを指して「学年」を用いることもある。 日本においては、実は、法制度上はその学年に所属できる最低年齢の定めはあるが、最高年齢の定めはない。しかし、実際上は、特に小中学校、また多くの高校で、学年内の年齢の多様性は失われており、最低年齢者が多くなっている。これについては「年齢主義と課程主義」の項目で詳述している。 年齢主義の強い学校制度では、同学年内の在学者の年齢は統一化される。 日本では、特に義務教育段階にあっては飛び級や原級留置(落第)の例がほとんど見られないため、「学年」という言葉が年齢とほぼ同義、あるいはより重要な意味を担う言葉として、「"共通体験"を持つグループ」という意味を持ち、時には同年齢よりも同学年(同級生)の方がより親近感、連帯感が生まれやすい。そうした面では、1月1日から4月1日までに誕生日のある者(早生まれ)は、前年生まれと同学年に組み入れられるため、同じ年生まれの中では学年が1年早くなる。こうした場合、同年齢よりも「同学年」の方を優先することが多い。このような用い方での「学年」は、義務教育段階のみならず、就学前の幼児や、義務教育期後の者に対しても用いられるわけである。
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