左室部分切除術(バチスタ手術)
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「左室形成術」の記事における「左室部分切除術(バチスタ手術)」の解説
左室部分切除術(Partial left ventriculectomy)またはバチスタ手術とは、ブラジル人医師ランダス・バチスタ(en:Randas Batista)が考案した、心室の後側壁の一部を両乳頭筋の間で切除することにより左室容積を縮小する術式である。日本では1996年12月に須磨久善が湘南鎌倉総合病院において初めて実施、1998年1月に医療保険の対象となった。本術式は梗塞の主座が後側壁側に存在し、中隔側の心筋に収縮力が残っている場合に有効と考えられたが、その後遠隔期に心不全の再発を高率に認めることが報告された。2009年の米国心臓病学会財団(ACCF)と米国心臓協会(AHA)の慢性心不全ガイドラインでは本術式は推奨レベルClass III(有益でないまたは有害であり、適応でないことで意見が一致している)とされており、日本における採用も限定されている。
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