岡田酉次とは? わかりやすく解説

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岡田酉次

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/27 04:00 UTC 版)

岡田 酉次(おかだ いつじ[1] / ゆうじ[2]1897年明治30年)4月19日[1][3] - 1994年平成6年)7月4日[1])は、日本の陸軍軍人。最終階級は陸軍主計少将

経歴

三重県出身[1][注 1]。岡田靖の息子として生まれる[1]。富田中学校(現三重県立四日市高等学校)を経て、1919年(大正8年)5月、陸軍経理学校(13期[注 2])を卒業[4]。同年12月、三等主計に任官し歩兵第38連隊付となる[1]。1921年(大正10年)8月、宇品陸軍糧秣支廠員に就任し、1922年(大正11年)12月、二等主計に昇進[1]。1923年(大正12年)8月、陸軍糧秣本廠員に就任[1]。1928年(昭和3年)6月から1930年(昭和5年)5月まで、経理学校で第2期甲種学生として学んだ[1]。この間、1928年8月、一等主計に進んだ[1]。1930年4月から1933年(昭和8年)4月まで、第8期員外学生として東京帝国大学経済学部に派遣され聴講した[5]。1933年4月、第1師団経理部員に就任[1]。1934年(昭和9年)8月、三等主計正に進級し参謀本部付となる[1]

1936年(昭和11年)3月、参謀本部付として上海武官室勤務となり、1937年(昭和12年)8月、上海派遣軍経理部員に発令され第二次上海事変に出征[1]。1938年(昭和13年)2月、中支那派遣軍特務部員に発令され日中戦争に出征した[1]。同年3月、主計中佐に昇進[1]。経理局課員を経て、同年12月、興亜院調査官に就任[1][2]。1939年(昭和14年)9月、支那派遣軍司令部付(梅機関)となり、1941年(昭和16年)3月、主計大佐に進んだ[1][2]

1941年9月、第53師団経理部長に就任[1][2]。1942年(昭和17年)10月、支那派遣軍総司令部付として汪兆銘政権顧問に就任[1][2][3]。1945年(昭和20年)3月、主計少将に進級し終戦を迎えた[1][2][3]。1946年(昭和21年)3月に復員した[1]1948年(昭和23年)1月31日、公職追放仮指定を受けた[6]

その後、日本発条副社長を務めた[1]

著作

  • 『日中戦争裏方記』東洋経済新報社、1974年。

脚注

注釈

  1. ^ 『日本陸軍将官辞典』169頁、『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』526頁では東京。
  2. ^ 『日本陸海軍総合事典』第2版、40頁では30期としているが、これは『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』526頁に記載されている陸士卒業該当期数を示す31と同様と思われ経理学校の期数ではない。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 『日本陸海軍総合事典』第2版、40頁。
  2. ^ a b c d e f 『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』526頁。
  3. ^ a b c 『日本陸軍将官辞典』169頁。
  4. ^ 『日本陸海軍総合事典』第2版。40、635頁。
  5. ^ 『日本陸海軍総合事典』第2版、636頁。
  6. ^ 総理庁官房監査課編『公職追放に関する覚書該当者名簿』日比谷政経会、1949年、「昭和二十三年一月三十一日 仮指定者」211頁。

参考文献

  • 秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。
  • 福川秀樹『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。
  • 外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。



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