局所的な動向
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 05:15 UTC 版)
全道的なエゾシカの個体数の増加のほかにも、エゾシカが導入された小規模な島などの閉鎖的環境では、生息数の爆発的増加が報告されている。また、急激な生息数の増加の後に、餌不足などの要因により、今度は急激な個体数の減少(個体群崩壊、クラッシュ)が発生することもあり、増加と減少を繰り返す個体数の変動が確認されている。洞爺湖に浮かぶ中島では1950年代から1960年代の間に持ち込まれた合計3頭(雄1頭と雌2頭)が20年後には300頭まで増加している。同様に、奥尻島では明治11-12年に6頭が放逐され、約20年後に3000頭という凄まじい数に大繁殖した。その後、駆除が行われて奥尻島内の個体群は絶滅している。また、エゾシカが高密度に存在する知床岬でも個体数の増加と減少が観察されているが、全体的には大幅な減少とはならず、主に若い個体が死亡したこともあってエゾシカの少子高齢化が進んでいるとの報告もある。
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