尾張温泉東海センターとは? わかりやすく解説

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尾張温泉

(尾張温泉東海センター から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/04 03:08 UTC 版)

尾張温泉
温泉情報
所在地 日本
愛知県海部郡蟹江町大字西之森字長瀬下
座標 北緯35度08分02秒 東経136度46分41秒 / 北緯35.13389度 東経136.77806度 / 35.13389; 136.77806座標: 北緯35度08分02秒 東経136度46分41秒 / 北緯35.13389度 東経136.77806度 / 35.13389; 136.77806
泉質 単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)
アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性弱低温泉)
泉温(摂氏 50.3/27.6 °C
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尾張温泉(右)と尾張温泉かにえ病院(左)

尾張温泉(おわりおんせん)は、愛知県海部郡蟹江町にある温泉である。

泉質

泉質の種類

  • 単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)
  • アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性弱低温泉)

泉質の特徴

高温4本、低温2本の源泉を持ち、加温・加水無しの源泉かけ流しを行なっており[1]、日本の名湯百選にも選出されている[2]

尾張温泉東海センター

同温泉の基幹となっている施設で、運営は東海ラジオ放送の子会社である東放企業株式会社が行なっている。当初はヘルスセンターとしてスタートしたが、開業後の掘削で温泉の湧出に成功、名称を変更した。一般のスーパー銭湯とは違い、温泉の質が評判となっている。

「源泉100%かけ流し」毎日総入替

地下から湧き上がる50°Cを超える高温泉と28°C程度の低温泉をブレンドすることで適温を作り出していることから、ボイラー等による加温や水道水による加水をしていない、天然温泉そのものである。天然温泉であるが故、浴槽を毎日清掃する必要があり、早朝から約2時間かけて大浴場を含めたすべての湯を抜き、浴槽を清掃(清掃中も湯が止まることはない)、再び2時間かけて湯を張るという作業をしており、このことから午前中は営業をしていない。最も湯質のいい状態が午後1時の開店直後で、多くの常連客がこの時間を目指して来場する[3]

主な施設 男女共

【大庭園風呂】昔ながらの岩風呂で、全体で一つの広い浴槽となっており、注水口に近いところは熱め、そこから離れることで温度が低くなるため、自身の適温の場所を探すのも楽しみの一つである。

【露天風呂】室内風呂に比べ狭めである。

【サウナ】水風呂は水道水ではなく、低温泉を使用するのため温度がぬるめとなっている[要出典]

【その他】打たせ湯、ジャグジー、

歴史

1963年(昭和38年)4月25日、かにえ温泉東海ヘルスセンターとしてオープンした。東海ラジオがレジャー事業の一環として当時流行していたヘルスセンター事業へ進出することとなり、1962年(昭和37年)4月に東海ラジオが100%出資する子会社「東放企業株式会社」が設立されたという経緯を持っていた。

この頃、近隣の三重県長島町(現在の桑名市)で長島温泉が湧出したことから、調査の結果同所でも温泉湧出の可能性があることがわかり、温泉の掘削に着手。1966年(昭和41年)2月9日に温泉の湧出に成功し、当時の愛知県知事であった桑原幹根により、「尾張温泉」と命名された。

1966年3月25日、施設の改装を行ったうえで尾張温泉東海センターと改称、さらに1968年8月10日に7億5千万円をかけて改築オープンしている。施設内には1,500人を収容できる演芸ホールでは歌謡ショーや大衆演劇が催されていた。ここでは演歌歌手を招いての東海ラジオ公開録音番組「花の歌謡まつり」(最末期は毎週日曜午前7時45分より15分間放送)の収録も行われていた[4]。さらに施設内では夏休みに子供向けのイベントとして、昆虫博覧会や万国鉄道模型展も開催されたこともあった。

かつては屋外の施設として、飛行塔・ティーカップ・子供用自転車などの子供向けの遊戯施設、1万6千ヘクタールの水田には大菖蒲園、また敷地内を流れる佐屋川を利用した釣堀、貸しボートもあったという。さらに1972年(昭和47年)11月25日には、敷地内に尾張温泉ゴルフセンターが開業している(現存せず)。

1968年(昭和43年)11月1日、宿泊施設として「尾張温泉観光ホテル」が開業した(全34室)。

2006年(平成18年)11月にはホテルに隣接して「足湯かにえの郷」がオープン。直接の施設ではないが尾張温泉から提供を受けた温泉が使用され、年中無休で利用することができる。

その後、ホテルは2008年(平成20年)にリニューアルされたが、施設の老朽化や利用客の減少もあって、観光ホテルは2013年(平成25年)1月31日をもって閉館[5]。東海センターの昼の部(演芸部門)の営業も同年3月30日をもって廃止され[6]、同所で収録放送されていた「花の歌謡まつり」も同年3月31日の放送で最終回となった。

同年4月8日からは日帰り温泉施設として営業を行っている。

2020年に改修工事を行い、同年10月リニューアルオープン。来場者数も増加した。

交通アクセス

その他

東海センターのほかにも、「尾張温泉」を冠名としている施設に「尾張温泉かにえ病院」が東海センターと近接する場所にある。リハビリテーションや入院患者の入浴に尾張温泉の湯を利用している。ただし、同施設は東海ラジオとは関係のない医療法人が運営している[7]

関連項目

  • 下呂温泉 - 尾張温泉と同じく東放企業が運営する「湯本館」というホテルがある(以前は同じ東海ラジオの関連会社であった「東海温泉開発株式会社」が温泉の旅館への給湯事業と「湯本ハイツホテル」を運営していた)。

参考文献

  • 東海ラジオ放送 『東海ラジオ放送二十年史』 東海ラジオ放送、1979年11月20日

脚注

  1. ^ 広報かにえ No.500”. 蟹江町 (2013年3月26日). 2013年4月12日閲覧。
  2. ^ 名湯百選 温泉療法医がすすめる温泉”. 、NPO法人健康と温泉フォーラム (2007年9月10日). 2013年4月12日閲覧。
  3. ^ 『尾張温泉東海センターパンフレット旧版』尾張温泉東海センター。 
  4. ^ 収録ではメインの演歌歌手と、地元中京圏で活動する演歌歌手が数組出演していた。進行役は東海ラジオのアナウンサーが務めていたが、最末期は天野良春が担当していた。
  5. ^ 1月31日 尾張温泉観光ホテル閉館のご案内”. 尾張温泉 (2013年1月31日). 2013年4月12日閲覧。
  6. ^ 尾張温泉観光ホテル閉館・尾張温泉東海センター演芸部門終了のお知らせ Archived 2013年1月2日, at the Wayback Machine.
  7. ^ 概要・特長 - 尾張温泉かにえ病院ホームページ

外部リンク


尾張温泉東海センター

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尾張温泉」の記事における「尾張温泉東海センター」の解説

温泉基幹となっている施設で、同施設の運営東海ラジオ放送の子会社・東放企業株式会社が行なっている。なお、後述するように温泉掘削開業後で当初ヘルスセンターであった

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「尾張温泉東海センター」を含む「尾張温泉」の記事については、「尾張温泉」の概要を参照ください。

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